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  2. 事例
  3. 失敗事例 #06 「NWクランプ 蝶ねじタイプで力任せに締めたがリークが止まらない」
お客様事例
失敗事例 #06  「NWクランプ 蝶ねじタイプで力任せに締めたがリークが止まらない」

失敗事例 #06 「NWクランプ 蝶ねじタイプで力任せに締めたがリークが止まらない」

失敗事例 #06 – NWクランプ 蝶ねじタイプ

失敗事例 #06
「NWクランプ 蝶ねじタイプで力任せに締めたがリークが止まらない」

0. 教訓

真空用クランプは「取付手順とフランジ及びシール材の清浄度が命」です。いくら力をかけても、基本手順を守らなければリークは止まりません。

1. 事例内容

NW25フランジの接続作業で、フランジ面の清拭とOリング点検を省略し、さらに蝶ねじクランプを一点のみで力任せに締め込んだ結果、片締め状態となってリークが発生。正しい手順を知らず、リーク箇所の特定に長時間を費やした。

フェーズ 作業内容 問題点
準備 フランジ・Oリングの清拭を省略 微細なゴミや油分の残存
組立 蝶ねじクランプを一点で力任せに締付け 片締め状態でクランプの反対側が浮上
検査 ヘリウムリークテストでリークを検知 片締め部分からの気密漏れ、リーク箇所特定に2時間を要した

失敗した人の声

「急いでいたので、フランジの清拭を『見た目きれいだから大丈夫』と省略してしまいました。Oリングも前回と同じものをそのまま使いました。」

「蝶ねじを締めるとき、一箇所だけギューッと締めれば密閉できると思っていました。まさか反対側が浮いているなんて気づきませんでした。」

「リークテストで漏れが出たとき、どこから漏れているのか全然わからず、パニックになりました。基本的な点検手順を知らなかった自分が情けないです。」

技術的背景

真空用クランプの蝶ねじタイプは1点締め構造のため、対角線上に均等な力が伝わりにくい。特に片締めが発生すると、締め付け部分の反対側に十分な圧縮力が働かず、その部分からリークが発生する。

また、フランジ面やOリングの微細な汚れも真空漏れの主要因となる。油分や微粒子がシール面に介在すると、わずかな隙間でも真空度に大きく影響する。

2. 原因

  1. 準備・点検工程の省略
    • フランジ面とOリングの清拭・点検を「見た目問題なし」で省略
    • フランジシール面の傷・損傷確認を怠った
    • 微細なゴミや油分の除去を怠った
    • Oリングの状態確認(傷・変形・劣化)を実施しなかった
  2. 締付手順の根本的誤解
    • 蝶ねじクランプの1点締めの限界を理解していなかった
    • 均等な締結が必要であることの認識不足
    • 「力をかければ密閉できる」という間違った認識
  3. 片締め状態の見落とし
    • 手締めから始める基本手順を無視

3. 影響・被害

  • リーク箇所特定に大幅な時間ロス:クランプが原因だと気づくまでに 2時間 を費やした
  • 再組立・再リークテストで追加 1.5時間 の工数発生
  • 試験スケジュールが 半日遅延し、後工程に影響
  • 過度な締め付けによりOリングの一部が損傷、交換が必要
  • 蝶ねじ部分の変形により、クランプ自体も交換対象となった

4. 防止策

レベル 施策 ポイント
ハード チェーンクランプやトグルクランプへの変更 蝶ねじタイプの片締めリスクを根本的に解消
真空用クランプ作業の標準手順教育 フランジ及びシール材の清拭→点検→均等締め→確認の4ステップ徹底
方法 準備・装着・確認の詳細手順書作成 フランジシール面の傷確認、清浄度管理、均等締付の具体的手順を明文化
検査 装着後の目視確認とリークテスト クランプ対角部の浮き確認を作業完了条件に設定

5. 再発防止チェックリスト

  • 準備・点検:フランジシール面に傷や損傷がないことを確認した
  • 準備・点検:フランジ・Oリング・ガスケット表面の傷・ゴミ・油分を除去確認した
  • 準備・点検:Oリングの状態(変形・劣化・傷)を点検し、必要に応じて交換した
  • センターリング装着:Oリング付きセンターリングを正しくフランジ溝にセットした
  • クランプ配置:クランプをフランジ周りに均等に配置してから手締めを開始した
  • 全周確認:一周して全体の緩みがないか確認した
  • 目視確認:クランプ・フランジの対角部が浮いていないか目視確認した
  • リークテスト:ヘリウムリークテストで最終的な気密性を確認した
  • クランプ選択:蝶ねじタイプの限界を理解し、適切なクランプ種別を選択できる
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