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  2. 事例
  3. 失敗事例#13 「防振アジャスタボルト締め忘れで調整不能に」
失敗事例
失敗事例#13 「防振アジャスタボルト締め忘れで調整不能に」

失敗事例#13 「防振アジャスタボルト締め忘れで調整不能に」

失敗事例#13 – 防振アジャスタボルト締め忘れで調整不能に

失敗事例 #13
「防振アジャスタボルトを締め忘れたまま輸送し、現地でねじがかじり再加工が必要になった」

0. 教訓

「輸送前の締付確認は、品質保証のラストワンマイル」──必ず手順化し、実行・記録せよ。

小さなボルト1本の管理不備が、納期遅延と追加コストを生み、顧客の信頼まで傷つける。

1. 事例内容

項目 内容
発生工程 装置出荷前 (梱包・出荷準備)
発生場所 装置搬送トラック内 → 客先据付現場
関係部品 防振用アジャスタボルト(M16 × P2 全ネジ)
発生頻度 初回納入時に1件(潜在的には再発リスク大)
直接原因 アジャスタボルトを「仮止め」のまま本締め確認せずに出荷した
結果 走行振動でねじ部が相互干渉し焼き付き(かじり)発生 ➜ 現地で高さ調整不能
損失 ・追加輸送費(往復) ・再加工・再検査工数 ・納期2日遅延による違約金リスク ・顧客信頼低下
潜在的二次被害 運搬中にボルト脱落 → 装置転倒・機器損壊・第三者災害の可能性

失敗した人の声

「出荷検査で『仮止めでもボルトは付いているから大丈夫』と安易に判断してしまいました。まさか輸送中の振動でねじがかじるなんて思ってもいませんでした。」

「客先でスパナが回らなかった瞬間、血の気が引きました。その場でタップを立て直すこともできず、装置を持ち帰ることになった時の絶望感は今でも忘れられません。」

「小さなボルト1本の管理不備が、こんなに大きな損失と迷惑をかけるとは。『仮止め=未完』という意識を強く持つべきでした。二度とこの失敗は繰り返しません。」

詳細経緯

  1. 出荷前検査
    • 検査担当が防振アジャスタを仮止め状態で「OK」チェック。
    • 出荷チェックリストに「アジャスタ締付状態」の明確な判定基準がなく、判定が属人化。
  2. 輸送中
    • トラック走行振動でボルト‐ナット間が微小摺動→発熱→かじり(焼き付き)発生。
  3. 現地据付
    • 客先で高さ調整を試みるが、ボルトが固着しておりスパナが回らず。
    • 現場にタップや替えボルト在庫なし。
  4. 対応
    • 装置を工場へ持ち帰り、タップ立て直し・ボルト交換後に再納品。

2. 原因

根本原因(5 なぜ分析 抜粋)

  1. なぜ 仮止めのまま出荷? → 出荷チェックリストが曖昧。
  2. なぜ 曖昧? → 「トルク管理項目」が追加されていなかった。
  3. なぜ 追加されていない? → 防振アジャスタを”消耗品”扱いし、重要部品として認識していなかった。
  4. なぜ 重要視されていない? → 過去にトラブル実績が社内で共有されていない。
  5. なぜ 共有されていない? → フィードバックループ(出荷検査↔品質保証)が未整備。

3. 影響・被害

  • 追加輸送費(往復)
  • 再加工・再検査工数
  • 納期2日遅延による違約金リスク
  • 顧客信頼低下
  • 潜在的二次被害:運搬中にボルト脱落 → 装置転倒・機器損壊・第三者災害の可能性

4. 防止策

分類 具体施策 期日 担当
ヒト ① 新人教育に「輸送前最終トルクチェック」手順を追加
② かじり防止のための潤滑剤/モリブデンコートの使用方法を指導
即日 品質保証部
モノ 出荷チェックリストに「アジャスタ本締めトルク ◯◯ N·m」欄を追加 今月末 製造技術
方法 ① 仮止め禁止タグ(赤札)をボルトに装着し、本締め後にタグ回収
② 客先据付キットに”替えボルト+タップダイスセット”を標準同梱
来月中 生産管理
測定 出荷ロットごとにランダム監査し、トルク値実測記録を保存(半年間は再トレース可) 継続 品質保証部
環境 ボルト材質を「かじりに強いステンレス+ドライ潤滑皮膜」へ切替を検討 四半期内 購買

新人へのポイント

  • 仮止め=未完。「最後に回した人」が必ずトルクレンチで確認し、サインオフすること。
  • ねじのかじりは一度起こると現場ではリカバリ困難。輸送振動を甘く見ない。
  • 持ち出し工具リストを作成し、”最悪のケース”でも現場で復旧できる体制を持つ。
  • 情報共有:失敗を隠さず、同一ミスが起きないよう事例登録システムに即時入力。

5. 再発防止チェックリスト

  • ✅ 輸送前トルクチェック:アジャスタボルトの本締めトルク値を測定・記録したか
  • ✅ 仮止め管理:仮止め禁止タグ(赤札)の装着・回収が完了したか
  • ✅ 出荷検査基準:チェックリストに明確な締付トルク値が記載されているか
  • ✅ 潤滑処理:かじり防止のためのモリブデンコートまたは適切な潤滑剤を使用したか
  • ✅ 現場対応準備:据付キットに替えボルトとタップダイスセットを同梱したか
  • ✅ トレーサビリティ:出荷ロット番号とトルク実測値の記録が保存されているか
  • ✅ 教育実施:作業者に「仮止め=未完」の意識付け教育を実施したか
  • ✅ 材質検討:かじりに強いボルト材質への切替検討を実施したか
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