装脱着の工数75％削減を実現！

サニタリー系

ライン稼働率をアップした正攻法

スピードが求められる医薬品の生産現場にとって、生産効率の低さは命取りとなります。ジェネリック薬品メーカーのC社も、激化する競争に勝ち残るため、事業全体を見直すことになりました。

課題業務効率を下げる原因は明らか。しかし手順は抜かせない… 将来性も見据え、堅牢性の高いものを選びたい: 業務効率化プロジェクトを進める中で、稼働率の低下を招く最大の原因は、製造ラインの洗浄・組立てにあることが明らかとなりました。; C社では、取り扱う薬品点数が数百種あるため、1つのラインで複数の薬品を製造しており、日によっては複数回ライン洗浄を行っていました。「万が一、コンタミ（異物混入）を起こしてしまったら、命に関わる可能性があるなど、取り返しのつかない事態も起こりかねません。製造装置の洗浄は、薬事に関連する基準によって細かく定められていますし、徹底した管理を行っていました」と担当のY氏は語ります。; しかし、配管をつなぐボルト型フランジは、4ヶ所を手順通りにボルト締めしなければならず、装脱着に時間がかかっていたのです。そのうえ、漏れを防ぐためにきつく締め付けなければならず、数人の男性作業者がすべてのラインのボルト締めをして回る、という非効率な状態でした。時間も手間もかかりますが、この工程は絶対に抜かすことはできません。; また、地震や機械振動によりボルトに“ゆるみ”が生じる可能性がありました。
現時点ではコンタミは発生していません。しかし、長期的に使用し続けることを考慮して堅牢性が高く、作業が簡単なものを選びたいという思いがありました。; 「ジェネリックの市場は、今後さらに競争が激しくなります。他社に負けないスピードを維持するためにも、生産効率を低下させる原因はすべて早いうちに取り除いていきたかったのです」（Y氏）

課題のポイント

ボルト型フランジの装脱着に時間がかかり、生産効率を下げている
長く使える堅牢性の高いものを選びたい

解決誰でも簡単に締められるクランプで生産の効率アップを実現！使い続けられるという安心感: ある展示会場でチェーン型クランプ「sTeRlc clamp™」を見つけ、興味を持ったY氏。販売をしているコスモ・テックにY氏が抱えている現状の問題点を相談しました。; 担当営業から、「御社がお使いの4点止めのボルト型フランジでは、4ヶ所の手締めが必要です。しかしフランジをヘルールに替え、『sTeRlc clamp™』を使用することで、1ヶ所の固定でボルト締めフランジと同様の締め付け力が得られます」と、説明を受けたY氏。; さらに、「チェーンの原理で軽い力を大きな力に変えることができるため、女性でもしっかりと締められる」と聞いて、これまで一部の男性作業者のみが行っていた組み立て業務を、ライン担当者各々が実施できるため、【ライン待ちの状態が減り、効率的に回せるようになる】と確信。まずは試験的にラインを限定して導入しました。; テスト段階では新しい発見もありました。
例えばチェーンクランプはチェーンの原理により振動を吸収する事ができます。そのため生産ラインの振動による自然な“ゆるみ”が発生しなくなりました。これまで使用していたボルト型は、繰り返される締め付けによって金属が疲労し、たびたび部品を交換せざるを得なかったのですが、「sTeRlc clamp™」は長く使い続けることができます。; もちろん担当営業の説明通り、ボルト締めフランジに匹敵する締め付け力、だれでも簡単に行える装脱着で生産ライン装置の洗浄やメンテナンス作業の効率化ができ、生産ラインの稼働時間を延ばせるようになりました。「品質を落とさずに業務効率を改善することは難しいと考えていました。しかし、『sTeRlc clamp™』を導入したことで求めていた以上の成果を出すことができました」とY氏。今後はさらに生産性を高めていきたいと、その意気込みを語ってくれました。